大学受験「旺文社パスナビ」トップ合格サポートトップ>センター試験[主要14科目]重要傾向と対策のポイント

物理I

河合塾講師/大川保博先生

基本重視の出題!
問題演習と現象の定性的な理解を!

2008年の出題はここがポイント:大学受験「旺文社パスナビ」

 2008年も基本重視の出題で、全範囲からの出題であった。大問数は4問、解答数は2問増加の26となった。語句文章を選択させる問題は増加したが組合せを選択させる形式の問題は減少。また、グラフを選択させる問題が2問増加。第2問(合成抵抗、導体棒の磁場中の運動)や第3問(レンズ、ドップラー効果)のように、身近な実験や現象を基本法則で考えさせたり、現象の定性的な理解に基づく応用力を試す問題が定着した。なお、今年は見慣れない設定の問題はなかった。

●過去5か年出題分野 《←ここをクリック!》

高得点確保への傾向と対策:大学受験「旺文社パスナビ」

 傾向1:基本公式問題や標準的な計算問題が頻出

 センター試験では、基本公式に基づく立式や単純な計算問題が約35%、標準的な計算問題が約20%も出題される。したがって、基本公式問題から標準的な計算問題までをマスターしていなければ、高得点は望めない。
 まず、基礎的な問題であるが、基本法則・公式に基づいて数値計算を正確にかつ速やかに行える計算力を養う必要がある。さらに、標準的な問題では、設定に従って正確な立式ができることや結果を出すだけでなく、結果に基づいてどのようなことが起こるかを考えたり、グラフや図に反映させる幅広い学習が大切になってくる。このためには考察の過程において重要事項を確認していく作業も大切な要素になるのである。計算ばかりをノートに連ねるのではなく、考え方のポイントを押さえた解答や結果に基づいた考察力を伸ばす演習を心がけると効果的であろう。よって、基本例題や練習問題を通して基本公式をより深く理解するとともに、標準的な計算問題であれば確実に正解できるように練習しよう。

【対策】
分野別に基本法則、公式を整理し
標準的な計算問題は
必ず解けるように練習しよう

 傾向2:現象の定性的な理解度を図・グラフを使って問う!

 センター試験では現象例や現象の定性的な理解度を問う問題がよく出題される。したがって、それぞれの分野で扱われる現象を、現象と物理量の定性的関係として、丁寧にまとめておくとよい。すなわち、条件を設定して、それぞれの現象で物理量がどのように変化するかグラフ化して考える練習をするとよいだろう。
 また、波のように現象が見ることができるものでは、その写真や図を原理・説明と合わせて理解し、条件によって、現象を表す図がどのように変化するかを具体的に考えてみることも大切である。

【対策】
それぞれの分野で扱われる現象は
定性的に理解するとともに
物理量に現れる変化を考えよう

 傾向3:実際の実験装置や機械を基本法則に関連させて出題

 センター試験の特徴の一つが、身近な現象や実験装置を物理法則に関連させて出題されることである。自然現象とそれに関連する物理法則の理解は必須であるが、関連する身近な現象を題材にして、教科書の解説や図を参考にして、具体的な条件設定でどのようなことが観測されるかを考えみよう。とくに、教科書や問題集にある実験装置を基本問題や練習問題で理解した題材に対応させて理解したり、実際の回路を回路図に置き換えて考える練習をしたりすることは、センター試験対策として非常に効果的である。余裕があれば、教科書で取り上げている装置についても、それらのしくみや原理を関連する物理法則に基づいて理解することも役立つであろう。

【対策】
物理法則の完全理解のために
身近な実験装置や機械について
基本問題の題材と対応させよう

大問別平均点&出題分析(カッコ内は「平均点」)
【第1問】
「小問集合」 '08年…配点30点(19.4点)/'07年・配点31点(21.7点)
全分野からの出題は、例年通りで変わらなかったが、見慣れない題材は出題されなかった。2008年は問3で赤外線、可視光、電波の波長の大小関係が出題された。また、問6では水面波の速さを題材にして、次元解析の問題が出題された。与えられた式に戸惑わなければ解けただろう。
【第2問】
「生活と電気」 '08年…配点20点(12.1点)/'07年・配点16点(10.4点)
A.方眼紙を鉛筆で塗りつぶして作った並列抵抗と針金で短絡した並列抵抗の合成抵抗の問題。針金が抵抗のない導線であることや回路の対称性に気がつけばよい。B.磁界中の平行レール上に置かれた導体棒に流れる電流に働く力による棒の運動と磁場を増加させたときに発生する誘導電流の基本問題。
【第3問】
「波」 '08年…配点20点(14.2点)/'07年・配点21点(16.6点)
A.凸レンズを用いたカメラの像に関する基本問題である。この問題では、スクリーンの像が光軸に関して対称に結像することに気づけばよい。B.救急車の走行する範囲によって、サイレンのドップラー効果による振動数の変化の様子がとうなるかを問う基本問題である。
【第4問】
「運動とエネルギー」 '08年…配点30点(20.5点)/'07年・配点32点(19.2点)
構成がA、B、CからA、Bとなり、熱と気体の出題がなかった。A.物体の力学的エネルギーと加速度の基本問題。おもりの床からの高さとゴムひもの伸びの関係に注目。B.つり下げた荷物に働く力のつり合いとモーメントのつり合い。荷物の速度変化と張力、張力のした仕事の問題。
※「大問別平均点」は旺文社の集計による数値。