大学受験「旺文社パスナビ」トップ合格サポートトップ>センター試験[主要14科目]重要傾向と対策のポイント

英語

代々木ゼミナール講師/水野卓先生

"主旨の把握"がカギ。
文章読解力に加え 設問対応力を磨け!

2008年の出題はここがポイント:大学受験「旺文社パスナビ」

 会話長文問題と物語長文問題の2つが消え、代わってイラスト主旨指摘問題と評論長文問題が新たに加わった。確かに、見た目には「大きな」変化だが、中身をていねいに観察すると、これまで以上に「素直な」問題であり"直球勝負"だった感が強い。受験生にとっては「センター試験だけのために…」という特別な学習を必要としなくなっていることを意味しており、むしろ「ありがたい」変化だと言えよう。最大のポイントはこの"素直な読解力を問う試験"だったことである。

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高得点確保への傾向と対策:大学受験「旺文社パスナビ」

 傾向1:英語の基本知識を直接的に問う問題が必出 

 センター試験対策に限らず、年間学習のスタートはまず知識習得になる。具体的には、文法・語法および語彙力の養成だ。  センター試験では第1問と第2問が直接この分野の問題になるばかりでなく、第3問以降の読解問題でも、基礎的知識が欠けていては文章を正しく読み進めることなど期待できるはずがない。受験生としては、1学期のうちにどれだけ安定した知識を身につけることができるかが、高得点の大きなカギを握ることになる。 

【対策】
高得点への第一歩は1学期の学習から。
文法・語法および語彙力を養成し  
基礎知識の安定に全力を尽くそう!

 傾向2:"文章全体の流れ"を意識した読解が要求される

 2007年より"読解量"が増加している。これは、センター試験が、国公立大2次試験の問題で要求されている"細部に緻密な読み"ではなく、"文章全体の流れ"を意識した読みを求めていることの表れである。2008年の試験で<会話長文問題>と<物語長文問題>という"部分を問う問題"が姿を消し、代わって登場したのが<イラスト主旨指摘問題>と<評論長文問題>であったこともその意図に即したものと言えよう。ある程度の量の文章を、パラグラフごとにその主旨を意識しつつ素早く読み進める、誤解を恐れずに言えば「ナナメ読み」的な力をマスターしたい。この力が、第3問<A:意味類推問題><B:発言主旨指摘問題><C:適文補充問題>、そして先にあげた第5問<イラスト主旨指摘問題>と第6問<評論長文問題>における大きな成果につながる。いずれも配点の高い問題ばかりであり、まさにセンター試験対策の最大のポイントになる。基礎知識がある程度安定してくる、1学期末から夏休みにかけて最も充実させたい対策である。 

【対策】
意識すべきは文章全体の流れ。
焦点は夏! この力をマスターして
一気に高得点を狙おう!

 傾向3:リスニングテストは満点を狙える難易度である

 筆記試験対策としては、先に述べた2つの対策をしっかりやりさえすれば、あとは大きな壁はないと思っていい。第4問は、設問ごとに要求される内容を資料から読み取る「だけ」であり、特別な対策を要する問題ではない。
 最後にリスニングテストについては、そう難易度が高いわけではないが、やはりそれなりの準備が必要である。リスニング対策は早くから始めるに越したことはない。まずは"耳慣れ"を心がける程度でかまわない。ある程度安定したペースで対策を進めていこう。難関大志望者のリスニングテストにおける平均点は高い。そのためにも、ぜひとも1学期から、リスニングトレーニングをスタートさせよう。

【対策】
リスニング対策は年間を通じて
高得点を狙うというレベルではなく
全問正解をめざしてスタートさせよう

大問別平均点&出題分析(カッコ内は「平均点」)
【第1問】
「発音・アクセント・文強勢」 '08年…配点16点(12.8点)
「発音・アクセント・強勢の意図」'07年…配点19点(11.3点)
Aは異なる発音を選ぶ問題。昨年に復活し今年も出題された。Bでは示されたパターンと同一のアクセントを持つ語を選ぶ。出題形式は昨年と異なるが、問われている知識自体に変化はない。Cは文中の指定された単語を強調することによる話者の意図を問う問題で、昨年に引き続いての出題である。
【第2問】
「文法問題の適語補充、対話文完成、語句序列」 '08年…配点44点(30.1点)
「文法・語法、対話文の空所補充、整序英作文」'07年…配点46点(29.8点)
Aの文法・語法・語彙は昨年より1題減って10問に。Bの対話完成とCの語句整序は、ともに変化の多いセンター試験において近年最も安定した問題。Cは日本文がないことが特徴だが、前後の完成部分に文意に関する情報が豊富なので、訳文がないことが難易度の上昇につながってはいない。
【第3問】
「意味類推、発言主旨指摘、適文補充」 '08年…配点44点(26.7点)
「語句の意味推測、適語補充、適文補充」'07年…配点38点(25.6点)
Aは文章中の指定された語句の意味を全体の流れから類推する問題。Bは特定のテーマについての3人の意見をそれぞれ1段落で示したうえでその主旨を問う問題。昨年の会話スタイルが今年は記事の体裁となったものの、内容に変化はない。Cは空所への適文補充問題。すべて昨年に続く出題である。
【第4問】
「評論文+図表、広告読取」 '08年…配点36点(24.7点)
「グラフと説明文、案内レイアウトの理解」'07年…配点30点(22.9点)
昨年に引き続いての2問構成だが、Aがこれまでグラフ完成問題を中心とするものであったのに対し、今年の問題では図表が含まれてはいるが、通常の評論長文問題へと変化した。Bは広告から求められた情報を読み取る問題で、形式に変化はないが、設問が2問から3問に増加している。
【第5問】
「イラスト主旨指摘」 '08年…配点18点(14.8点)
「絵と対話文の理解」'07年…配点24点(18.5点)
大きな変化を見せたのがこの大問。昨年はA、B2問の対話長文問題であったのに対し、今年は3題のいずれもイラストと説明文を結び合わせる問題になっている。このうちBのみが英文を読んで適切なイラストを選ぶ問題、A、Cはイラストを見て正しい説明文を選ぶ問題である。
【第6問】
「評論長文+内容一致」 '08年…配点42点(26.6点)
「物語文の読解」'07年…配点43点(35.3点)
形式上最大の変化はこの大問である。7段落の評論文に対し7題の設問。事実上すべて内容一致問題である。昨年までの物語文に比べれば本文の難度は上昇したものの、長さを除けば第3問レベルにすぎない。これまで以上に、長さに負けない読解力のスタミナが要求される問題となった。
※「大問別平均点」は旺文社の集計による数値。