大学受験「旺文社パスナビ」トップ合格サポートトップ>センター出題予想&高得点への対策法
代々木ゼミナール 田村 誠 先生
地理入試での高得点獲得を徹底的にサポートする講義を展開中。『地理Bノート−知識の整理と演習』(旺文社)、『センター・マーク標準問題集 地理B』(代々木ライブラリー)などを執筆。
20年センター試験はこうなる!?
 19年同様、大問6題・小問数35前後の基本的な学習事項の習得状況を広範に確認する出題となるのは間違いない。また、地理用語や地名の暗記だけでは正解困難な「地理資料(統計・地形図など)を用いた思考力の有無を問う問題」や「地理現象の理解度を問う正誤判定問題」が設問の主流になるだろう。しかし、平均点(17年:70.22点→18年:65.13点→19年:58.41点)の低下傾向は、ここで止まるだろう。「地域調査」と「現代世界の課題」は必出なので注意しておきたい。

●過去5か年出題分野&20年予想 《←ここをクリック!》


大問別 20年の出題を徹底予想!
地域調査・現代世界の課題のほか
対策の手薄な分野が狙われる!
大問別平均点(過去2年分の配点と平均点)
【第1問】
世界の自然環境と自然災害   19年…配点 16/平均点 11.1
地理の基礎的事項   18年…配点 10/平均点 7.3
【第2問】
世界の工業   19年…配点 16/平均点 9.6
地域調査   18年…配点 18/平均点 14.5
【第3問】
世界の都市の発展や都市問題   19年…配点 16/平均点 9.7
世界の自然環境   18年…配点 18/平均点 11.8
【第4問】
アフリカの地誌   19年…配点 17/平均点 11.5
資源と産業   18年…配点 18/平均点 12.1
【第5問】
現代世界の課題   19年…配点 17/平均点 9.7
ラテンアメリカ地誌   18年…配点 18/平均点 11.0
【第6問】
地域調査   19年…配点 18/平均点 10.3
現代世界の諸課題   18年…配点 18/平均点 11.0
※「大問別平均点」は旺文社の集計による数値
第1問 地図と自然環境
地球の姿についての理解が問われる!
 19年は「世界の自然環境と自然災害」について出題された。20年は「メルカトル図法・正距方位図法などによって作成された小縮尺の地図を用いて、面積・距離・方位・対蹠点・時差計算など地図の利用法を問う出題と、その地図に示された地域の地形・気候の特色を問う出題」となるだろう。
第2問 資源と産業
第1次産業(農・林・水産業)が要注意!
 19年に「世界の工業」について出題されたこと、また、16年の本試験以降、第1次産業に関する大問単位の出題がないことなどから考えて、20年は「世界と日本の第1次産業(農・林・水産業地域の形成要因と特色、食糧問題、第1次産業と環境問題の関係など)」が出題される可能性が高い。
ズバリ予想
資源と産業に関する問題
 統計・資料問題の割合が高くなることは言うまでもない。また、過去に小問単位で出題された第1次産業に関する出題の類題を中心に作問されることになるだろう。
第3問 現代社会の課題
国際化の進行に伴う諸問題が狙われる!
 17年以降出題が連続している「現代世界が直面する諸問題」は20年も出題されるだろう。これまでに、環境問題・人口問題・都市問題を核に出題がなされてきたこと、時事的な出来事を題材に作問する姿勢が強まっていることから考えて、20年は「欧米諸国の移民問題、経済のグローバル化に伴う問題(中国資本のアフリカ進出など)、イスラム原理主義の台頭、日本の領土問題」などが狙われるだろう。
第4問 世界地誌
アングロアメリカ・ロシアとその周辺諸国に注目!
 18年の「ラテンアメリカ」、19年の「アフリカ」に続いて、20年は近年に大問単位で出題されていない「アングロアメリカ」か「ロシアとその周辺諸国」のいずれかが狙われるだろう。ただ、社会的関心を集めた出来事から考えて、「イスラム文化圏」などが取り上げられる可能性も低くはない。
第5問 人間生活の特色
交通・通信と貿易が核となる!
 19年に「世界の都市の発展や都市問題」が出題されたこと、「現代世界が直面する諸問題」の中で人口問題や都市問題が取り上げられたことなどから考えて、20年は「交通・通信と貿易」を核に出題される可能性が高い。交通・通信の発達、主要国の貿易の特色のほか、貿易問題や近年活発化している自由貿易協定(FTA)の締結などは要注意だ。
第6問 地域調査
地形図読図と日本地理が必出!
 13年以降、17年を除いて毎年「地域調査」が出題されている。20年は、これまでに見られた東北日本の諸地域(八戸〈青森県〉・函館〈北海道〉・横手〈秋田県〉)ではなく、西南日本や日本海側の諸地域が取り上げられるのではないか。また、海外の諸地域(カリフォルニア州の農業地域やヨーロッパの都市など)が取り上げられる可能性も低くはない。
ズバリ予想
地域調査
 地域開発と関係づけて出題される可能性が高く、瀬戸内地方(塩田地帯から工業地帯への変貌)や近畿地方(条里集落から新興住宅地区への変貌)が題材となる可能性が高い。

高得点への対策法
学習の手薄な分野や苦手分野を攻略せよ!
センター対策の基本戦略
 学習の手薄な分野や苦手な分野を克服していくことが高得点奪取のカギとなる。残された時間をフル活用して、弱点分野の過去問演習と要点整理を同時に行うのが最も効果的な方法で、10〜20点の得点アップをすぐに実現できるだろう。
高得点のカギはこれだ!
<1>世界地誌と地形図読図は得点源!
 世界地誌と地形図読図は必出だから、この両分野は学習すれば必ず得点に結びつく。「アングロアメリカ」「ロシアとその周辺諸国」から順に世界地誌を攻略していこう。また、過去問を使って地形図読図(地形や歴史の判読法)を攻略していこう。
<2>統計・資料問題は過去問で攻略!
 統計・資料問題は過去問の類題が頻出している。したがって、統計・資料問題対策が手薄な受験生は、過去問から統計・資料問題だけを選び出して集中演習し、解法を習得するのが効果的な学習法になる。
<3>地図帳と付箋紙で知識を整理!
 カラーペンを使って直接地図帳に「種々の産品の主要な産地」「その都市が重要な理由」「その地域に出現する気候・地形の特色」などの地理情報を書き込むことで、効率よく地名を覚えよう。また、付箋紙に重要な地理用語とその地理的特性をメモし、それを理解できているものと理解できていないものに分類することで、効率よく用語を攻略しよう。

過去問100パーセント活用のポイント
正解以外の選択肢を徹底研究して
知識の整理と得点アップを図る!
 近年のセンター地理では、過去の出題の類題が散見される。ということで、過去問演習の際に、統計・資料問題ならば「(1)は中国、(2)は日本、(3)はタイ……」というように、また、正誤判定問題ならば「(1)は正しい、(2)はAが誤りでBと訂正する、(3)はCが誤りでDと訂正する……」というように、正解となる選択肢以外についてもじっくり研究・検討することが肝要である。こうすることで知識の整理・確認を行うことができるうえ、過去の出題で正解とされた選択肢以外を解答させる類題の対策を講じることができる。さらに、演習後、そこで「問われた事柄」「正解するために必要な知識」「解法」などをメモして整理しておくことも、きわめて効果的な知識の整理・確認法であると同時に類題対策になる。
●目標点突破へのプロセス●
STEP.1 まずは平均点確保!
●出題予想分野について教科書などで要点を把握し、過去問演習すること
●用語・地名の暗記でなく、地理現象に存在する法則性を理解すること
●白地図に重要な緯線・地形・資源産地などを補足できるようにすること
  ↓
STEP.2 いけるぞ8割突破!
●過去問で統計・資料問題と地形図読図問題を十分に研究すること
●過去問で正誤判定問題の選択肢を正しく訂正できるようにすること
●さまざまな図法による小縮尺の地図の特色と利用法を理解すること

  ↓
STEP.3 完全攻略で満点だ!
●複数単元にまたがる地域(イスラム文化圏など)を整理しておくこと
●弱点分野(例えば、環北極海地域・消費と余暇活動など)を攻略しておくこと
●東京大など国公立大2次試験に出題された統計・資料問題を研究しておくこと


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