大学受験「旺文社パスナビ」トップ合格サポートトップ>センター出題予想&高得点への対策法
S.P.S 岩田 一彦 先生
高校「世界史」の教科書や図表を多用した副教材などのほか、『センター試験 傾向と対策 世界史B』『世界史Bノート』(ともに旺文社)など大学受験用参考書などを多数執筆している。
20年センター試験はこうなる!?
 19年の本試験は大問が4問、小問は36問で、変化はなく、定着している。分野別では政治史が、時代では近世までの出題が多かった。また新課程の特色である「諸地域の接触と交流」「身近なものから見た歴史」などの問題が目立ったが、語句選択や時代区分、事項の内容が中心で、標準レベルの問題が多かった。20年は新課程の特色を反映して「海域、特に東南アジア海域・インド洋海域などから見た世界」や「食物・衣類や民衆生活」などに関する問題と「20世紀」に関する問題の増加が予想される。

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大問別 20年の出題を徹底予想!
「海域」や「衣食など生活に関連する歴史」と「現代史」が焦点!
大問別平均点(過去2年分の配点と平均点)
【第1問】
聖地・霊場、巡礼と社会現象   19年…配点 25/平均点 18.5
異なる人間集団間の接触・共存   18年…配点 25/平均点 16.8
【第2問】
人間と家畜との関係   19年…配点 25/平均点 16.0
ヨーロッパや中国の王や皇帝、教皇の動向   18年…配点 25/平均点 17.9
【第3問】
国家の神話や象徴,観念   19年…配点 25/平均点 19.9
交易と都市・経済・文化のかかわり   18年…配点 25/平均点 18.1
【第4問】
世界史上の同盟や結社   19年…配点 25/平均点 17.9
飲み物や食べ物の歴史   18年…配点 25/平均点 16.6
※「大問別平均点」は旺文社の集計による数値
第1問 古代の諸文明
東南アジア諸王国と古代アメリカ文明は頻出
 古代オリエント世界は、セム系の民族とアケメネス朝が焦点。古代地中海世界では、アテネの政治変遷、ローマでは共和政期の法と代表的諸皇帝の事績が狙われる。古代インドは、諸王朝の代表的王と仏教・ヒンドゥー教など宗教が狙われる。東南アジアは、諸王国と宗教に関する出題が中心である。古代中国は、秦・漢と唐の政治が中心だが、春秋戦国や魏晋南北朝など、変革期の社会や文化・諸制度などに関する出題が多い。また北方民族と中国諸王朝との関係も頻出分野となっている。アメリカ大陸のマヤ文明とアステカ王国・インカ帝国の特色やスペイン人征服者などは頻出。
第2問 中世ヨーロッパとイスラーム世界、東アジア世界
イスラームの拡大とモンゴルの活動が狙われる
 中世ヨーロッパは、ローマ教皇権の盛衰と封建社会の解体および英仏の中央集権化が焦点。ビザンツ帝国は必出分野。イスラーム世界は、シーア派のファーティマ朝やブワイフ朝、トルコ系のセルジューク朝やマムルーク朝、アフリカのイスラーム王国を警戒したい。オスマン帝国はスレイマン1世、ムガル帝国はアクバルとアウラングゼーブが頻出。東アジアは、宋と契丹や女真の関係、宋代の社会・経済、また宋学を中心に儒学の系譜に関する出題が焦点。モンゴルの拡大と文化交流は要警戒。明は洪武帝と永楽帝、清は康熙帝と乾隆帝の治世が中心だが、特に明清の社会・経済と文化が狙われる。
第3問 近代の世界
絶対王政と19世紀のアジア世界が焦点となる
 大航海時代とその後の西欧(特に英・蘭・仏)を中核とする世界経済システムの構築プロセスやプロイセン・ロシアの絶対王政が焦点となる。また、西欧に従属化されたラテンアメリカや南・東南アジアの状況に関する出題が予想される。アメリカ合衆国は独立革命と領土の拡大、南北戦争前後が中心。フランス革命は推移と意義が出題対象となる。19世紀前半のヨーロッパは、自由主義と産業革命の進展が、後半はイタリアやドイツの統一、ロシアの近代化に注目したい。東アジアでは、アヘン戦争以後、清が結んだ諸条約や洋務運動と変法自強の相違点、太平天国の乱や義和団事件が狙われる。インドと東南アジアは植民地化の過程と各地の民族運動が必出である。オスマン帝国とエジプトは近代化と東方問題が、イランはカージャール朝と民族運動が狙われる。
第4問 20世紀の世界
アジアの民族運動と両大戦間期が狙われる!
 帝国主義時代は、列強のアフリカ・中国の分割と独と英・仏との衝突が焦点。中国では辛亥革命と五・四運動以後の国民党・共産党の動向が狙われる。第一次大戦後のアジア各地の民族運動は頻出。第一次大戦後の1920年代は、軍縮と安全保障の国際協調、30年代は主要国の恐慌対策とファシズムの台頭、特にナチス=ドイツと日本の動向が焦点になる。第二次大戦後は、冷戦の具体的推移が出題対象となる。また、中東問題は第一次大戦中のイギリスの矛盾外交、第二次大戦後の4次の中東戦争が頻出分野。朝鮮戦争やヴェトナム戦争、アフリカや旧ユーゴなどの民族・部族紛争など地域紛争も注意しておきたい。
ズバリ予想
文化史や現代史に関する問題
 "近代以降の科学や文芸"に関する問題と、18・19年にわずかであった"20世紀"に関する問題が揺り戻し現象で大幅に増えるだろう。

高得点への対策法
歴史の因果関係と用語の内容を理解する
センター対策の基本戦略
 各設問は、大問のテーマに関連なく、また時代や地域の枠にとらわれずに幅広く扱われるので、教科書の太字の暗記だけでは平均点も取れない。歴史の流れ(時代や歴史事象の原因や経過・結果)をしっかり理解しながら基礎事項を正確に覚えること。
高得点のカギはこれだ!
<1>得意分野を総ざらいして得点源にしよう
 得意分野でも、考え違いや忘れることは誰にもあるはず。あと60日のうち前半の20日間は、得意分野を総ざらいして得点源にしよう。教科書を再読して歴史事象の時代や因果関係、用語の内容をチェックし、勘違いの修正や失念事項の再確認をしよう。
<2>周辺地域史の克服に集中して取り組もう
 次の20日間は、東南アジアやアフリカ、ラテンアメリカなど、教科書の記述が細切れの地域の学習で得点のアップを図ろう。図説などを活用し、地域・時代ごとに興亡した文明や王国の推移とそれぞれの社会・文化を押さえることで一気に理解は深まる。
<3>20世紀の学習を急いでまとめよう
 現代史は18・19年と2年続いて出題がわずかであったが、20年は大幅増が予想される。最後の20日間は「20世紀」に全力を投入しよう。特に2つの大戦間と戦後の冷戦に関する出題に警戒したい。現代史はかなり細かな知識も出題対象になっているので、絶対に手を抜かないこと。

過去問100パーセント活用のポイント
過去問演習で偽装工作を見破り、
どう正せばよいかを徹底追求する!
 正誤判定の問題は、過去問の演習で「慣れる」ことがベスト。まず、各設問の選択肢の中の用語(人名・地名・出来事)や国(地域)あるいは時代(世紀)の入れ替え、さらに歴史事象の因果や結果の裏返しなど、偽装工作を見破る力を身につけよう。その際、正答以外の選択肢についても"どこが誤りで、どう正せばよいか"を徹底的に解明することが大切。
 また、4つの選択短文がすべて正しくても設問の「条件」で誤りになる問題も演習で慣れていれば、本番でのミスは防げる。さらに、グラフや統計を併用した過去問で、グラフの背後に隠れている歴史的状況を読み説くテクニックを身につけたい。『傾向と対策』(旺文社)などを活用し、各問題の解説を熟読して知識を整理し、実戦力の向上を図ろう。
●目標点突破へのプロセス●
STEP.1 まずは平均点確保!
●「過去5か年の出題分野一覧&20年予想」の★と☆印の分野に、思い切って焦点を絞った学習をすること
●予想分野の重要な出来事の因果関係を理解し、基礎用語を正確に覚えること
  ↓
STEP.2 いけるぞ8割突破!
●17〜19世紀のヨーロッパ文化のうち、思想や文芸、自然科学・技術を完全マスターすること
●中国文化は学問・思想(特に儒学)や宗教、歴史、美術に関する人物・業績を覚えること

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STEP.3 完全攻略で満点だ!
●写真資料は教科書・図説類をフルに閲覧し、その解説文を熟読して理解を深めること
●重要な出来事の年代を再確認し、また年表で同時代の他地域の出来事もチェックすること


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