大学受験「旺文社パスナビ」トップ合格サポートトップ>センター出題予想&高得点への対策法
「螢雪時代」アドバイザー 石井 良治 先生
東京教育大学(現筑波大)卒。30年以上も都立高校で教壇に立ち"楽しく学べる地学"を実践。趣味はシルクロード研究。主な著書は『傾向と対策』(旺文社)、『湖がきえた』(築地書館)など。
20年センター試験はこうなる!?
 新課程入試も3年目となり、これまでのところで、出題分野順・大問数などは、ほぼ定着しつつあるように見える。内容としては基礎的な問題が中心で、教科書の内容を知っていればほぼ対応できる。ただ19年には小問の一部に基礎的知識をもとにして考察させる応用的な問題もいくつか出題されているので、高得点を狙うには用語・図表についての理解をより深めておきたい。計算問題は少ないと思われるが、公式の利用、比例計算程度は出題の可能性がある。

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大問別 20年の出題を徹底予想!
全分野とも基本重視の問題が主体図表の読み取り問題も重点に!
大問別平均点(過去2年分の配点と平均点)
【第1問】 固体地球分野
19年…配点 20/平均点 13.9   18年…配点 20/平均点 13.7
【第2問】 岩石・鉱物分野
19年…配点 20/平均点 15.6   18年…配点 20/平均点 14.0
【第3問】 地質分野
19年…配点 20/平均点 14.9   18年…配点 20/平均点 11.5
【第4問】 大気・水分野
19年…配点 20/平均点 10.8   18年…配点 20/平均点 12.3
【第5問】 天文分野
19年…配点 20/平均点 12.5   18年…配点 20/平均点 15.3
※「大問別平均点」は旺文社の集計による数値
第1問 固体地球分野
地球の内部,プレート,アイソスタシーに注意
 固体地球のもつ物理的性質やそこで起こる現象が出題される。まず地球内部の密度・圧力・重力の分布などやプレートの分布・その動きによって生じる地学現象にも注意しよう。地震関連で走時曲線も出題可能性が高いが、最近出題されていないアイソスタシー(計算を含む)にも目を向けておこう。
ズバリ予想
走時曲線を読む
 震央が近距離の場合と地球規模に離れている場合の走時曲線の違いについての出題が予想されるので,ここは確認しておきたい。モホ面やグーテンベルク面(マントルと外核の境界)の確認の方法などにも注意。
第2問 岩石・鉱物分野
マグマと火成岩は必出! 鉱物の生成条件も重点
 火成岩の分類表は造岩鉱物の種類、マグマの分化作用と関連づけてよく出題される。主な岩石について、一度は実物を見ておくこと。火山活動と溶岩の種類・性質などの関係に注意。固溶体鉱物の例と含まれる元素、多形の例とグラフによる生成条件の読み方も頻出の必修事項である。
ズバリ予想
地域による火山活動
 火山活動は中央海嶺、ホットスポット、プレート沈み込み境界などで生じる。それぞれの特徴、溶岩の種類・噴火の様式・火山体の形などを関係づけた出題が予想される。
第3問 地質分野
地質図は必出! 地球の歴史、地形の形成に注意
 19年はパネルダイヤグラムの出題であったが、地質図に関連した問題は必出であろう。断面図のことも,柱状図のこともあるかも知れない。少なくとも地層の走向・傾斜を読み取れるようにしておこう。示準化石も必修事項。地形図での地形の読み取り、その地形の形成過程も出題の可能性は大きい。
ズバリ予想
地質図が姿を変えて出題か?
 露頭の断面からその土地の歴史を読み取ったり、断面を別の方向から見たりすることもある。示準化石や示相化石が同時に出題されることが多い。
第4問 大気・水分野
大気と海洋の相互作用に注目! 大気中の水も重点
 エルニーニョを代表とする、大気と海洋の相互作用の例と仕組みの出題に注意。温室効果による地球環境の問題も重点の1つである。台風のエネルギー源でもある大気中の水の動きとエネルギーの移動に関連して、断熱変化も要注意。天気図からフェーン現象の起こりそうな場所の予測も必要である。
ズバリ予想
大気中の水とエネルギー
 地球上の水の分布とその動き、大気中の水のエネルギー運搬の役割などに出題の可能性がある。湿度、断熱変化・気化熱など計算を含めての注意もしよう。hPa、℃/100mなど記号にも要注意。
第5問 天文分野
太陽系の天体、恒星の進化が重点!
 衛星を含む個々の惑星の性質、地球型・木星型の特徴、ケプラーの法則・惑星現象などに関する出題に注意しよう。恒星の進化は質量の大きさによる差異に注目だ。HR図が重要であるのは当然である。新課程で入った宇宙についてはハッブルの法則を用いた出題が予想される。ケプラー、惑星現象、ハッブルなどでは計算問題の可能性もある。

高得点への対策法
図表中心の演習で
基礎力・応用力をアップ
センター対策の基本戦略
 基礎事項と基本用語は、これまでの学習でかなり身についたと思う。今後、基礎力をアップさせ、さらに応用力を高めるには、全分野にわたって図表を読み解き、用語の活用も進めなければならない。毎日1題ずつでも演習して慣れていこう。
高得点のカギはこれだ!
<1>図表の読み解きで用語も再確認
 地学では図表を読んで考察する問題が出題されることが多い。そこで、可能な限り多くの図表に当たって読み解いておきたい。そのとき、できるだけ関連する用語を思い出し、引き出して説明できるようにしたい。
<2>重点図表を徹底的に読み解こう
 各分野で重点とされるものを選んでじっくり読み解こう。例えば固体地球では地球の内部構造、岩石・鉱物分野では火成岩の分類図表、地質分野の地史年代表、大気・水分野では地球の熱収支と大気・海水の大循環、天文分野ではHR図などである。
<3>計算問題を得点のチャンスに!
 地学で出題される計算問題には難問というほどのものはない。計算の根拠となる原理さえわかっていれば、比例計算程度で間に合うものが多い。公式のあるものは、代入の値と単位を間違えなければ容易に解ける。「計算は苦手」などと初めからあきらめることなく、「これはチャンス」と挑戦してみよう。

過去問100パーセント活用のポイント
図表のついた問題を重点的に演習
図表は多角的に検討しよう
 過去問のうち練習問題として適切なものは、分野ごとに分類されて『傾向と対策』(旺文社)などの参考書に詳しい解説・解答付きで紹介されている。
 特に図表のついた問題は、内容が豊富で用語も適切に配されている。問題文をよく読み、図表と対応させながら考えるとよい訓練になる。過去問に出題されている図などについては、教科書などで見慣れたものあるいはそれに近いものが多いが、ときにはオリジナルのものもある(19年の第2問C、第3問Aなど)。このようなものは積極的に当たってみよう。新しい見方・考え方ができるはずだ。また近距離の走時曲線では、右上がりのグラフのうち急傾斜の方こそ速度が遅いというようなこともある。多角的な図表の見方が必要である。
●目標点突破へのプロセス●
STEP.1 まずは平均点確保!
●教科書の索引などを利用して、基本用語の再確認をしておくこと
●参考書などで、頻出事項の基本問題(図を含む)を徹底して演習すること
  ↓
STEP.2 いけるぞ8割突破!
●公式をきちんと確認し,計算練習を必ず行っておくこと。特に基本的な計算問題は必ずできるようにしておくこと
●写真や図表を見て、何を意味しているのかをすぐ読み取れるようにしておくこと

  ↓
STEP.3 完全攻略で満点だ!
●解答時間の時間短縮も考慮しながら、過去問、類似問題などを徹底して練習しておくこと
●容易に解答できた問題も別解はないか、図の内容を変えたらどうかなどと考え、応用力も高めておくこと


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