
東京工業大学 工学部 第3類
T・Sさん
東京都立国立高校 平成18年卒(現役)

化学

数学/物理

私が受験勉強を始めたのは、部活動を引退した高3の4月。とはいえ私の高校は文化祭が非常に盛んだったので、引退後も文化祭準備に毎日時間を割いていました。高校入学時からそのつもりでいましたし、文化祭の準備そのものは楽しかったのですが、避けて通れないのが受験です。高2までの2年間も部活動が忙しく、勉強らしい勉強といえばテスト1週間前からの部活動禁止期間のみ。しかし、その時間も部活動の自主練などに割かれ、結局一夜漬けということも少なくありませんでした。
また、学校も授業進度がとくに速いわけでもなく、英語に力を入れてはいたものの基本的にはカリキュラム通りの進行。普通の受験生なら危機感を持って当然の状況でした。
しかし私は、不思議とあまり危機感を感じた覚えがありません。通っていた高校がそれほど受験一色の雰囲気でなかったこともありますが、今まで見てきた先輩も、みな部活動と文化祭を最後までやり抜いた上で、合格を勝ち取っているという先例があったからです。やるべきことをやるべきときにやるという集中力があれば、自分も合格できるような気がしていました。
今まで2年間、机に向かって勉強するということをほとんどしてこなかった私は、まず受験に向けてするべきことが2つあると考えました。1つ目は基本中の基本なのですが、毎日机に向かう習慣をつけること。そして2つ目は目指すべき目標を明確にすることです。私の場合、ちょうど東大、京大、一橋大、東京工業大のレベルでした。東京の国立理系志望だったので、東大か東工大かで迷うところだったのですが、地歴が非常に苦手だったため、現役で東大を目指すにはリスクがありました。そして、大学では高分子系を専門に勉強したいと考えていたのですが、東大には専門の学科がないこともあり、東工大に志望を定めたのです。
高2までの学習範囲はおおよそ理解しているつもりだったため、復習も兼ねていきなり問題集から手をつけはじめました。学習に割ける時間は短いので、ノートのまとめ直しなどしている時間はないと考えたからです。できるかぎり詳解が掲載されている問題集を選んで実践した結果、これはプラスの方向に働きました。
東工大に対する研究が足りなかったせいで、不安を感じたりすることもありましたが、その後の建て直しがうまく行ったのもこの下積みがあったおかげだと思います。
もちろん当初の計画どおりに進まず、焦ることも多々ありましたが、今になって1年間の受験生活を振り返ると、学習のみに専念できなかったことも決してムダではなかったと思います。その経験がどこかで必ず活きてきたからこそ、合格を勝ち取れたのだと思います。そして、合格するという決意を固め、目指すものに向かっていく、そういった信念のもつ力というものはかなり大きいと感じました。
(1学期)
●数学・物理はとにかく基礎固め。基本公式の使い方や考え方の整理を最優先にした
●化学は得意だったのでとことん過去問演習
●センター試験は大丈夫だという自信があったので、実戦演習を中心に学習
●毎日必ず少しでもいいから勉強し、習慣づけた
●単語帳での学習ができなかった
●数学の基礎が終わらなかった
(夏休み)
文化祭準備のため、学校に通う日数も夏休み前と変わりなかったが、1学期に予定していた分が終わっていなかった。焦りもあったが、やるべきことをやるしかない。計画を立て直し、効率よい勉強を心がけた。
(2学期)
夏休みに計画を練り直し、効率よい勉強を考えた結果、自分のやるべきことが見えてきたように思う。1学期の勉強も無駄ではなく、土台となる部分を再確認しておけたという意味でプラスに働いたようだ。
(直前期)
試験直前になって数学が急に解けるようになり、生まれて始めて勉強が楽しく思える。模試の判定も良く、モチベーションを高くしたまま本番まで走りきれた。


