浅見礼文さん
慶應義塾大学/文学部/日本史学科2年生

・埼玉県・県立浦和高校(平成11年度)卒
 
いつ頃から本格的に「受験勉強」を始めましたか?
大学に入ってからと、高校時代に思っていた「学びたい分野」に対する変化…というのは? (また、慶應義塾大学を選んだ理由は?)
浅見さんの「不得意科目」は…? その克服法は…? 
高校時代はクラブ活動をされていましたか? 受験勉強との両立はどうでしたか?
浪人時代、「予備校」はどのように活用されましたか?
「模擬試験」の効果的な活用法があればお教えください。
受験生時代に役立ち、後輩たちにも薦めたい参考書・単語帳・資料集…があれば、「書名」「出版社名」と「役に立ったポイント」をお教えください。
浅見さんの将来の「夢」は何ですか? また、そのために大学ではどんなことをしたいと考え、どう行動していますか?
最後に、後輩・受験生たちに一言アドバイスをお願いします。(「勉強の心構え」「進路の見つけ方」「高校時代にやっておくべきこと」「友達との関係」…など、何でも結構です)

いつ頃から本格的に「受験勉強」を始めましたか?
受験勉強と意識して始めたのは高3のはじめからです。高2の後半からはそれまでより勉強に多く意識を割くようにして、成績も上げていきました。三年になってから突然始めて、やっぱり手遅れということにならないようにと思っていました。それでもやはり三年になってからはさらに集中力を高めました。


 
大学に入ってからと、高校時代に思っていた「学びたい分野」に対する変化…という
 のは? (また、慶應義塾大学を選んだ理由は?)

高校のときは、学びたいというものを確実には決められず、大学でやりたいことというのがもやもやっとしてわかりませんでした。ですので、将来何になるとか、大学に行って何をするとか聞かれるのが嫌いでしたね。(笑)でも、教科では歴史が好きで、歴史関係のテレビ、本などが好きでした。ただ、歴史を専門で学ぶほどではないと思っていました。なんだか趣味の世界というような印象を持っていたからです。受験のときには、大学で学びたい分野に候補ができて、社会学、歴史、心理学に若干の興味がありました。
 大学に入り、自分がなにを学ぶかということは振り出しに戻して考えました。やはり実際に授業を受けてみると思っていたものと大分違うなというものもありました。それから一年が経ちましたが、僕は日本史学を選びました。高校では、専門で歴史、という考えはありませんでしたのでちょっとした気持ちの変化なのですが、なぜかというと、特定の分野を学ぶとしても、そのほかの分野も広く学ぶことが必要と分かったからです。それだけやるということはできないし、逆にそれ以外のことも学べるだろうと思いました。そして、自分が好きで、興味を持って勉強できると思うのがやはり歴史だったからです。
 慶応を選んだ理由は、情けないですが、これも確実な思い入れがあったわけではありません。でも、どういう教授がいるのか、少なくともどのような学問をやっているのかということをなるべく知って、選ぶことは必要だと思います。



 
浅見さんの「不得意科目」は…? その克服法は…? 
数学は苦手でした。高校時代は本当に苦手で、ほとんど出来ませんでした。予備校に入ってから授業が四コマあって、これで足りるのかな、と思っていましたが、それを徹底的にやれば十分だということが終わりになってわかりました。苦手なものほど一気に大量をこなして克服したいと思いがちです。でもよく考えてみると、苦手ですからスピードが遅い。だから時間はかかるけれども大量にはできない。それを僕は焦ってしまってやらなきゃやらなきゃやらなきゃとたくさん手を広げて、消化不良になってしまうという悪循環に陥ってしまいました。焦って多くに手をつけないほうがよいと思います。
 数学でいえば、問題を解くことが必要ですが、解き方が分らなくて答えを見て一度その解答を理解しても、そのまま置き去りにしてしまったら、忘れてしまって効果がほとんど望めません。時間を置きながら5回でも10回でも繰り返してどういう意味の問題なのかを理解して完全に覚えてしまうくらいになってから、その問題にばってん印をつけたらいいのではないかと思います。大量にやろうと焦らなくていいと思います。少なめのことを徹底することに時間をかけてください。予備校のテキストであればおおかた完成するようにできていますし、予備校に行かなくても選んだ参考書を徹底的にやって、終わったら次に行けばいいと思います。最終的には完全に得意にならなくてもいいのですから、基本から、できることを着実に、だと思います。


 
高校時代はクラブ活動をされていましたか? 受験勉強との両立はどうでしたか?

 硬式テニス部に入っていてかなり積極的にやっていました。というよりテニス三昧でしたね。高校は進学校でしたけど、そういう人は結構多かったです。はじめの頃は本当に部活ばっかりで全然両立していませんでした。「勉強はいつでもできる、部活は今しかできない(笑)」そう思ってやっていました。
 でも、受験のときには部活で鍛えた根性で勉強したって部分もあります。部活やその他のことでもいいですけれど、何かを妥協なく頑張ったという経験があれば、受験のときにも同じように頑張れるのではないかと思います。それでもやはり勉強も部活も頑張っていた人には、負けたなと思いましたけどね。自分がやりたいこと、やるべきだと思うことに対して中途半端にならないことが大切だと思います。



 
浪人時代、「予備校」はどのように活用されましたか?
月曜から土曜まで、大体朝から夜まで通っていました。自分は授業の多いコースに入っていたので、忙しかったです。授業のない時間には自習室を利用して勉強しました。皆が勉強しているので刺激になりました。予備校のテキストはやはりよくできているので、テキストの予習、復習をしっかり積み重ねることが大切です。予備校の予習復習以外でできることは時間的にそうたくさんはないはずです。いろいろなものに手を出しすぎて、予習復習が中途半端になってしまうくらいなら、予備校の予習復習を徹底するべきだと思います。後に残してまとめてやろうと思っても、無理です。そのときそのときでやることはたくさんあるので、今やっていることは今習得しないと身につきません。
 また、自分はただ受験知識を覚えこんで大学に受かるためだけに勉強するのがあほらしいと思っていたので、大学に入ってからも役に立ちそうな授業を受けました。日本史、小論の授業は今でも生きているように思います。大学だって受験知識だけを詰め込んだ学生はほしくないはずですし、それだけでは合格できない試験を出してくるでしょう。  



 
「模擬試験」の効果的な活用法があればお教えください。
 ノートを作りました。解説を読んで、知らなかった部分を書き込みました。試験で間違えたところなどは印象に残って覚えやすいでしょうから、試験を受けて、点数と判定だけを見て終わってしまうのは非効率的だと思います。ただ、ノート作りに時間をたくさんかけてもしょうがないので、手早くまとめてしっかり身につけるといいと思います。


 
受験生時代に役立ち、後輩たちにも薦めたい参考書・単語帳・資料集…があれば、「書
 名」「出版社名」と「役に立ったポイント」をお教えください。

速読英単語(z会)はいいと思いました。単語がただ羅列してある単語帳は覚えられないと自分は思いました。羅列式の単語帳はチェックに使うべきではないかと思います。定期的に(何ヶ月かに一回くらい)知っている単語、知らない単語をチェックする。知っているのは蛍光マーカーで塗っていって、完全だったら塗りつぶしたりなどしてはどうでしょう。速読英単語は、何度も繰り返して音読して文の意味を覚え、CDもあるので、利用したりして、聞いて文の意味が全部わかれば覚えているのではないでしょうか。熟語も英熟語用の単語帳で覚えました。役に立ったと思います。




 
浅見さんの将来の「夢」は何ですか? また、そのために大学ではどんなことをしたいと考え、どう行動していますか?
夢を聞かれるのは苦手だったのですが。(笑)具体的なものはなかったので。
 中学のときに尊敬する先生がいて、自分は随分と影響を受けました。自分がその先生に教えてもらったような経験を子どもたちに与えることができる人間になれたらと今では思っています。今はとにかく学問を身につけたい思い、勉強しています。


 
最後に、後輩・受験生たちに一言アドバイスをお願いします。(「勉強の心構え」「進路の見つけ方」「高校時代にやっておくべきこと」「友達との関係」…など、何でも結構で
 す)
自分の意識を大学に受かることだけに注がずに、大学にいって何をしたいのか、自分はこれからどうやって生きていきたいのかを考えることは必要だと思います。結論は簡単に出なくて当たり前だし、出るわけもないのかもしれませんが、それでも何も考えずになんとなく受験するのではなく、考えましょう。高校時代には、大学に入ってからではできないこともたくさんあります。自分がやりたいことは中途半端にせずにやりきるのも大切だし、楽しいのではないかと思います。それとは別に、受験はがんばってください。受験知識が大切だというのではなく、思考力をつけること、そしてどこまで頑張れるかというのが大事な気がします。英語長文を読むのは疲れるかもしれないし、数学が解けなければいらいらするかもしれない。でもひとつひとつのことはそんなにはつらくないと思います。どれだけコツコツと積み重ねられるかです。受験が終わってもその力は問われると思います。
 受験時代、僕はこの一年で頑張れなければきっと一生頑張れない、今どれだけ頑張れるかが自分の実力だと思って勉強しました。焦る必要もなく、これから大変なことをするんだ、という気持ちも必要ないと思います。ひとつずつ着実に頑張ってください。