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今すぐ役立つ“合格の決め手”はコレ
−「成績アップ学習法」編−
北海道大学 法学部1年 東 拓也くん
東京大学 文科一類 1年 比嘉利佳子さん
武蔵工業大学 環境情報学部 情報メディア学科 1年 持丸太一くん
明治大学 文学部 心理社会学科 1年 浦野真二くん
名古屋大学 文学部 人文学科 1年 田中美穂さん
立教大学 法学部 国際比較法学科 1年 荒井樹里さん
日本大学 経済学部 経済学科 1年 村野 香さん
※この記事は『螢雪時代6月号』より転載いたしました。

北海道大学 法学部 1年
東 拓也くん


現役合格を目指す1学期の学習方法はこうする
受験勉強データ

得意科目=英語
不得意科目=数学
1日の学習時間=9時間(授業含む)
志望校決定の時期=センター試験後

センター試験の成績
(自己採点結果)
総合点=642点(800点満点)、得点率=80.2%
*< >内は目標としていた点数
外国語(英語)
152点 <180点>
数学1(数T・A)
87点 <95点>
数学2(数U・B)
92点 <90点>
国語(国T・U)
147点 <170点>
地歴(日本史B)
88点 <85点>
公民(倫理)
88点 <90点>
理科(生物IB)
76点 <75点>
◆夏休みまでは計画を立てて基礎力を養う
 これからの長い受験生活に皆さんが最終的に打ち勝ち,現役合格を目指すために有効な勉強はどうしたらよいでしょう。
 まず最初に,現役生は浪人生に比べて,受験勉強だけに費やせる時間がかなり少ないので,その短い時間を有効に使おうと常に意識することが大事だと思います。
 なかには,センター試験や2次試験,私大入試といったものが,この春から急に頭を巡ってパニックになる人もいるでしょう。また,おそらく夏休みあたりまでは部活や学校祭で忙しい人もいるでしょう。しかし,そこで焦ってしまい,むやみに応用的な問題を解こうとしたり,計画を立てずに勉強を始めたりすると効率が悪く,夏までにバテてしまう恐れがあります。
 だから,まず夏休みまでは2週間や10日間くらいの短いサイクルで目標を立て,次の段階のセンター試験対策につながるような基本的な問題をしっかりとやっておく必要があります。例えば,英語では文法問題や軽めの長文読解,数学では公式を素直に使う問題などです。この基礎をサボってしまうと,あとで学習計画を立て直さなければならなくなるので,相当な覚悟で臨むべきです。

◆集中できないときは単純学習を心がける
 目標に多少の遅れが出ているだけなのに投げやりになったり,1日だけ勉強量が少ない日があったからといって,極端に不安にならないでください。むしろ,完全に目標をこなせるようでは,へたに余裕を持ちかねないので危険です。
 正直な話,たまには集中できない時期もあります。大事なのは絶対にそれを引きずらないことです。例えば,部活の試合や学校行事を前にして,どうしても勉強に集中できないときなどは,単語や漢字などの単純な暗記の日を設けてみてください。友だちと範囲を決めて暗記勝負なんかをすると,楽しくかつ真剣にすることができ,効率がずっとよくなります。

◆1学期のうちに勉強のリズムを作る
 高校生として最後の1年だから,いい思い出を作ることも大事なことです。それらの思い出を現役合格で飾るためにこそ,皆さんが1学期のうちに必ずクリアすべきことは,「けじめをつけること」と「1日も欠かさず勉強するリズム・習慣を作ること」なのです。最初はできなくてもいい,とにかく食らいついてください。勉強のリズムは,単純でも毎日の繰り返しから生まれます。では,体に気をつけて毎日がんばってください。



東京大学 文科一類 1年
比嘉利佳子さん


授業の疑問点はその日のうちに解決しよう!
受験勉強データ

得意科目=数学,英語,化学,地理,国語
不得意科目=現代文,日本史
1日の学習時間=8時間(授業含む)
志望校決定の時期=高3の初め

センター試験の成績
(自己採点結果)
総合点=749点(800点満点)、得点率=93.6%
*< >内は目標としていた点数
外国語(英語)
180点 <190点>
数学1(数T・A)
100点 <100点>
数学2(数U)
93点 <100点>
国語(国T・U)
184点 <170点>
地歴(地理B)
92点 <88点>
公民(現代社会)
75点
理科1(物理TA)
100点 <100点>
理科2(化学TB)
89点 <90点>
◆質問できないときは友達に同行してもらう
 私の高校では,3年生の授業はほとんどが問題演習形式で,授業に合わせるほうが学習しやすかったので,授業を積極的に利用しました。授業では疑問点を残さないようにしました。だって,せっかく授業を受けているのに,わからないままじゃもったいないですからね!! その場ですぐに質問したり,授業が終わったあとで質問したりしました。先生に質問できなかったときは友だちに聞いたり,友だちといっしょに質問に行ったりしました(ひとりで行きにくいときもあるし…)。
 定期テストは範囲が狭いので,勉強するとすぐに成果が出て,よい結果だとうれしいですし,評定もよくなります。

◆地理のオススメ学習法を紹介します
 私は3年の5月に文系に転向したので,地理は友だちよりも遅れて始めました。そこで,次のような手順で進めました。
1.教科書をざっと読み通す。
2.地誌がまとめられている参考書を使って,地図帳や統計を見ながらじっくり読む。このとき,どうしてこうなるのかというつながりを大切にすると,暗記する量も少なくて済むし国公立大2次の論述にも対応できます!
3.模試などセンター形式の問題をじっくり解答する。先生の説明を聞いて,論理的な解き方を身につける。
4.地理が苦手な友だちに地理を教えさせてもらう。自分でやるのはいやな地域も総復習できるのでオススメ。
 あと,地理で知った新しいことを地図帳に書きこんでいくと,楽しいし見やすくなってとってもいいですよ。

◆数学と古典はひたすら問題をこなす
<数学> 授業で2次レベルの問題をひたすらこなしていました。2次の数学は,なぜそう解くのかと考えることで解き方が浮かぶようになります。センターレベルの問題はある程度パターン化されているので,ひたすら解いて身につけましょう。
<古典> 古典は英語に比べて覚えることもずっと少ないのだから,ぜひ得意科目にしたいですね。私は次の方法で,新しい古文単語などを少しずつ身につけていきました。
1.学校で与えられた問題を解く。このとき,自分の持っている知識すべてを使って,どんな話なのかだけでも推測する。
2.次に全文訳をそばに置いて,自分で1文ずつ訳してみる。
 私の学習法が少しでも皆さんのお役に立てるとうれしいです。できるだけ楽しく勉強して合格できるようがんばってください。



武蔵工業大学 環境情報学部 情報メディア学科 1年
持丸太一くん


不得意だった英語を得意科目に変えた秘策
受験勉強データ

得意科目=英語
不得意科目=国語
1日の学習時間=11時間(授業含む)
志望校決定の時期=高3の10月

センター試験の成績
(自己採点結果)
総合点=334点(500点満点)、得点率=66.8%
*< >内は目標としていた点数
外国語(英語)
145点 <190点>
数学1(数T・A)
51点 <90点>
数学2(数U・B)
64点 <90点>
理科(物理TB)
74点 <80点>
◆英文法/構文は問題を繰り返し解く
 受験の英語で差をつけるには,英単語の量と,文法・語法,イディオムの問題をどれだけ解いたかによると思います。僕は理系志望だったので,はじめは英語が苦手でした。それを克服するためには,数学のように問題をたくさん解けばよいと考え,文法・語法の問題を解きまくりました。それが結果的によかったようです。
 僕のお勧めの問題集は『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)です。僕はこれを,高3の5月から8月までに2回繰り返して解きました。本当は3回繰り返したかったのですが,問題量が多いので2回が精一杯でした。1回目は軽くあたる感じで,わからない箇所を解説で確認しながら覚え,2回目にはその問題を自力で解くようにしました。これをやるだけでけっこう実力がつき,好きな英語の曲を聴きながら歌詞の意味がだいたいわかるようになりました。英語の勉強がますます楽しくなり,いわば,相乗効果で英語が得意になったのです。

◆単語は短い時間で有効活用して覚える
 英語の受験勉強でいちばん悩むのは,英単語の力をどのようにしてつけるかだと思います。僕の場合は,高校への通学に電車とバスを合わせて約1時間かかったので,これを有効利用しました。英単語帳を作って,車内で単語を覚えたのです。また,学校の休み時間なども利用しました。こんな短い時間でも,その気でやれば10単語くらいは覚えられました。

◆長文読解の授業は予習を徹底的にやる
 高校の英語の授業では,過去問を使った長文読解をやりました。実際の受験と同じように,1問あたり15分ほどで解くのです。これは,予習をきっちりやっていかなければ授業についていけませんでした。予習では意味のわからない単語や構文を調べてリストを作り,授業中に確認するようにします。わからなければ質問をし,質問ができなければ授業後に調べました。
 確認作業が終わった単語や構文,イディオムは書きなぐるようにして覚えました。この書く作業というのは,目だけで覚えるよりは記憶に定着しやすいようです。その際は声に出しながら書きましたが,この発音することも効果的でした。
 また,理系の英語の場合は,生物系や医学系の英文に慣れておくとよいと思います。問題集や単語の例文などで,遺伝子に関連する内容やダーウィンの進化論などにかかわるものを見つけたら,意識して拾い出すように覚えるとよいですね。



明治大学 文学部 心理社会学科 1年
浦野真二くん


私立大対策は不得意科目をなくすことが必須
受験勉強データ

得意科目=世界史
不得意科目=英語
1日の学習時間=10時間(授業含む)
志望校決定の時期=高3の秋ごろ

センター試験の成績
(自己採点結果)
総合点=489点(700点満点)、得点率=69.8%
*< >内は目標としていた点数
外国語(英語)
103点 <150点>
数学(数T・A)
76点 <70点>
国語(国T・U)
133点 <140点>
地歴(世界史B)
95点 <95点>
公民(現代社会)
82点 <85点>
◆不得意科目にウェイトを置くほうがよい
 僕が大学に合格できたのは,1学期〜夏休みの間に不得意科目の克服と基礎レベル学力の土台固めをやったおかげでした。
 よく不得意科目の勉強をあまりせず,得意科目ばっかりをやってカバーしようとする人がいますが,この方法はやめたほうがよいです。特に,受験科目数の少ない私立大では,1科目でも点数が取れない科目があると,合格はほとんど不可能です。ですから,応用問題やマニアックなところまでやって80点を100点にする勉強よりも,基本をしっかり押さえて30点を70点にする勉強のほうをお勧めします。そのほうが効率的です。

◆基礎力固めは今しかできない
 基礎力固めは,1学期〜夏休みの間にしっかりとやってください。2学期以降になると,センター試験対策の勉強,急激に増える模試の見直し,大学の過去問研究などに追われるようになります。そのため,2学期以降まで基礎力固めの勉強を引きずっていると,満足な勉強の組み立てをすることができず,中途半端な状態になってしまいます。

◆現代文は答え合わせをていねいにしよう
 僕は現代文の成績が悪かったので,現代文の勉強にウェイトを置きました。参考書は出口汪の『システム現代文シリーズ(水王社)』がいちばんお勧めです。国語の問題集は,解説が詳しく書いてあるものを選ぶとよいです。はっきり言って,答えよりも問題のページのほうが多い国語の問題集は解くだけムダです。答え合わせをするときは,答えの正誤そのものよりも,自分が文章を読んでどのような道筋でその答えにたどり着いたか,という答えへの過程を確認する作業が大切です。
 また,問題集を1回解いて終わるだけではなく,しばらく時間をおいてから同じ問題を解いてみましょう。反復学習を行うことで,文章から答えへの道筋を立てる力が身についていきます。問題集は3冊を1回ずつやるよりも,同じ1冊を3回やるほうがはるかに効果があります。



名古屋大学 文学部 人文学科 1年
田中美穂さん


予習中心の学習で授業を生かし古文を攻略!
受験勉強データ

得意科目=国語,政治経済,現代社会
不得意科目=数学,日本史
1日の学習時間=9時間(授業含む)
志望校決定の時期=高3の4月

他に合格した私立大学

立命館大学産業社会学部産業社会学科
立命館大学政策科学部政策科学科
関西学院大学社会学部社会学科
関西学院大学商学部
関西大学社会学部社会学科
関西大学法学部政治学科
◆古文が好きになる可能性は誰にもある
 私は学校の授業の中で特に古文が好きでした。でも,中学生のときから古文が好きだったかというと,決してそうではありません。現代語と同じ言葉なのに意味が違う古今異義語や,「べし」や「む」などの意味の多い助動詞のために,頭がこんがらがっていたからです。皆さんの中にもそういう方がいらっしゃるのではないでしょうか。でも,古文が好きだと思うようになる可能性はあります。どうか,あきらめないでください。
 高校に入学して初めての授業で,先生が「古文は高校に入学してからがスタートだ」とおっしゃいました。私は,現代文は得意だったので,古文のために国語の成績が下がったら嫌だなと思って勉強しました。でも,1年生のころは予習をやったりやらなかったりでしたし,古文の楽しさを感じられるほどではありませんでした。

◆授業の予習方法が入試で実際に役立つ
 高2になって,しっかりとした予習を始めました。予習方法は,まず,教科書の作品を一読します。このとき,だいたいの意味を考えながら読み,流れをつかむようにします。注があるものも最初から見ずに,前後の文脈などから意味を想像してみたあとに確認します。それは,すぐに注を見るよりも楽しいからしていたことなのですが,入試で意味のつかみにくい文に出会ったときにこの予習法は役立ちました。
 次に,ノートを半分に区切って,上段に2行おきに本文を写します。教科書のコピーでもよいと思いますが,余白をとって使いやすくするために私は手書きにしました。その後,下段に現代語訳を書きます。そのとき,助動詞の意味や古今異義語に注意します。品詞分解はあくまで内容を理解するためのものなので,必要に応じて行うようにするとよいでしょう。

◆授業では疑問点を解決する
 私の古文学習の中心は予習で,授業は予習時の疑問点や授業で新たに生まれた疑問点を解決する場でした。授業後は家で本文をもう一度読み,頭の中で訳したり,そのときに感じた疑問点を調べたりしました。また,定期テストの前には,教科書を読んで訳したり,単語,用法の確認をしたりしました。予習をしっかりやっていれば,あとの学習は短時間で終わります。
 そのスタイルは高3になっても変えませんでした。せっかくの授業ですから,生かさなければもったいないです。古文は日本語です。恐れることはありません。がんばってください。



立教大学 法学部 国際比較法学科 1年
荒井樹里さん


日本史が苦手な人はこうして楽しく覚えよう
受験勉強データ

得意科目=英語
不得意科目=化学
1日の学習時間=7時間(授業含む)
志望校決定の時期=高2の夏休み

センター試験の成績
(自己採点結果)
総合点=419点(600点満点)、得点率=69.8%
*< >内は目標としていた点数
外国語(英語)
141点 <180点>
国語(国T・U)
144点 <150点>
地歴(日本史B)
75点 <80点>
理科(生物TB)
59点 <50点>
◆苦手が生み出す悪循環を断ち切ろう
『ずっと日本史が苦手だった。漢字は多くて難しいし,覚えることばかりだし…。1,2年生のときの定期テストの前は,いつも焦って教科書を見直していた…』なんて感じの受験生には,ぜひ私の苦手克服法を紹介したいです。
 日本史って,やっぱり覚えなければ始まらない! だから時間もたくさん必要なのに,短期間で覚えたことはすぐに忘れてしまいがち。学校の定期テストはそれで乗り越えられても,大学入試で通用しないことは受験生みんなが承知していることですね。でも,「苦手だな」って思う教科は,なかなか机に向かって勉強したくないものです。眠くなってしまったりして…。

◆お風呂で覚える自分メモを作る
 お風呂の時間って,結構覚えやすいですよ。まず自分でメモを作ります。人名でも年表でもいいからメモにして,ぬれないように透明なシートに挟んで入浴中に読むのです。漢字なら書くまねをしてみる。そうすると,スーっと頭に入ってくることもあれば,「あれ? この人は何をやった人だろう?」などと疑問を持つこともあります。疑問が浮かんだら必ず入浴直後に調べます。この繰り返し。入浴って毎日のことだから,同時に日本史にも毎日触れることになる! この方法は,お手洗いだったり,通学中だったり,応用も利きます。

◆手書きで好循環を作り上げる
 自分で書いた文字って覚えやすいですね。上記のメモを作るときでも,文字の色,大きさ,配置などに気をつけているうちに,自然と漢字に親しんでしまいます。でも,メモ作りにあまり時間をかけすぎないよう注意! 最終目的は,メモを作ることではなく,覚えて理解することだから。
 私はこうして,日本史が苦手でなくなって好きになり,好きになって自分で(机に向かっても)勉強するようになり,勉強して点数が上がったのです。こんな好循環を皆さんもつくり上げてみませんか。さあ,やってみましょう!



日本大学 経済学部 経済学科 1年
村野 香さん


小論文対策の情報・材料集めは1学期から始めたい
受験勉強データ

得意科目=国語,小論文
不得意科目=数学
1日の学習時間=11時間(授業含む)
志望校決定の時期=高3の10月

センター試験の成績
(自己採点結果)
総合点=433点(600点満点)、得点率=72.2%
*< >内は目標としていた点数
外国語(英語)
151点 <160点>
国語(国T・U)
142点 <160点>
地歴(日本史B)
67点 <76点>
公民(倫理)
73点 <70点>
◆読書によって読解力を身につける
 もともと文章を書くのが好きだった私ですが,初めから小論文が得意だったわけではありません。入試小論文の大半は,課題文や資料を読み取ったうえで論述させる形式であり,読解力が必要とされるからです。単に文章を書くのが好きなだけだった私は,全然上達しませんでした。
 このままではいけないと思った私は,読解力を身につけるため,新書などに載っている良質の評論や文章を読むことにしました。秋になると忙しくなり,読書する暇もなくなってしまいましたが,夏まではひたすら読書し続けました。

◆授業や日常生活から知識を吸収する
 論述で扱うテーマ・問題の由来や意味,それについての考察や考察に基づく意見を,わかりやすく読み手に伝えるには,具体例を示すことが有効です。具体例の材料となるのは(当たり前だと言われそうですが)自分の体験や知識,歴史的事実などです。材料とその生かし方で小論文の印象はだいぶ変わってくるものです。
 日ごろから材料集めは重視していました。なかなか小論文対策の時間がとれないときも,新聞や雑誌からの情報収集は日々欠かさずやっていました。また,高校での授業から得られた知識も加えたため,幅広い分野にわたる知識が身につきました。
 こうして得た材料を保存するために,私は5月ごろから『小論文材料帳』を作りました。最終的には5冊にもなった材料帳は,後々とても役立ちました。確かに,スクラップした新聞記事を貼ったり,気になる事柄を逐一書き込んだりと多少の手間はかかりました。だけど,ちょっとした空き時間に反復学習しているうちに,自然と内容が頭に入ってきたのです。

◆他人に文章を添削してもらう
 ここまでできたら,今度は個々の具体例の同一性や差異に着目し,問題の本質や解決法を書き出します。これは先ほど述べた「考察」なのですが,意外と時間がかかります。
 しかし,慣れればすぐ書けるので,秋までは時間を気にせずじっくり取り組みました。考察は自分の意見を裏づけするものなので,矛盾していると入試では大幅に減点されることが多いです。自分では完ぺきだと思っても,他人から見れば矛盾が目についたりするため,私は書き上げた考察と主張の部分を高校の先生などに添削してもらっていました。お世話になった先生方にはとても感謝しています。