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今すぐ役立つ“合格の決め手”はコレ
−「推薦入試対策」編−
早稲田大学 社会科学部 1年 土田吉浩くん
長崎大学 環境科学部 環境科学科 1年 中武祐也くん
広島大学 教育学部 第三類英語文科系コース 1年 直井由子さん
筑波大学 第二学群 日本語・日本文化学類 1年 佐藤ひろみさん
※この記事は『螢雪時代6月号』より転載いたしました。

早稲田大学 社会科学部 1年
土田吉浩くん


推薦条件をクリアするために1学期の成績を上げる
受験勉強データ

得意科目=日本史,国語
不得意科目=英語,数学
1日の学習時間=10時間(授業含む)
志望校決定の時期=高3の6月
センター試験=受験せず
推薦入試科目=小論文,面接,書類審査
◆授業には参加意識を持って臨もう
 この教科は嫌い,苦手だ,あるいは,あの教科は楽しい,興味深い。そのような気持ちは誰にでもあると思います。私もそうでした。でも,楽しいことはやって,嫌なことはしない,ということではいけないと思います。これから受験を迎えるに当たって,どのような態度で授業に参加していくかを考えていきたいものです。
 体育は好きだが,勉強のほうはどうも…という人もいれば,逆のパターンの人もいるでしょう。だからといって,例えば数学をおろそかにしたり現代文の授業に参加しないというのは,自分に甘えている証拠。大事なのは,自分の地道な努力だと思います。何かの教科が不得意だったり嫌いだとしても,「私ができる最低限のこと」をやればよいのではないでしょうか。

◆まず自分でできることから始めよう
 実は私も,勉強しているほうがよく,なんで体育をしなければならないのかと反感を抱いていました。1年次のときに柔道があって,「私には無理だ」「授業に出るのをやめようか」と悩んでいたわけです。そんな中で恩師から次のように言われました。「やりたくないからといって,簡単にあきらめるのはだめだ。まずは自分ができることをする。わからないところがあったら先生に質問して,自分でゆっくり解決していけばいい」と。
 それ以来,この言葉は私をどの授業に対してもがんばらせてくれました。本当に,周囲の人と同じように行動する必要はないのですね。平均点を求める必要もありません。困難なことでも前向きに取り組む姿勢,その大切さを私は知ったのです。

◆計画的に学習して推薦条件を維持する
 推薦入試は,「全体の評定平均値が○以上」と条件づけられるので,それを維持するのは大変です。推薦を受けるつもりならば,まずは6月までの成績をアップさせるために,真剣に授業に励んでほしいものです。それ以降は,世の中の現象についてあなたがどのように考えているか,あなたの積極的な意見を大学側は期待しているので,その点に磨きをかけましょう。
 また,2年生まで一般入試だけを考えていたのに推薦のことが気になりだした人,3年生になって急に推薦入試に挑戦したいと考え始める人も出てきます。ですから,3〜5教科だけを学習していると成績に偏りが生じ,推薦受験の資格を満たさない場合も出てくるので,計画的に学習する必要があります。
 大きな壁は学生時代だけでなく,これからの人生でたびたび立ちはだかるものです。壁を乗り越えることで,自分自身を強くしていくのでしょう。今,皆さんはそのひとつを乗り越えようとしています。ぜひ,がんばってください。



長崎大学 環境科学部 環境科学科 1年
中武祐也くん


センター試験を課す推薦入試は準備を早く始めよう
受験勉強データ

得意科目=日本史,生物
不得意科目=英語
1日の学習時間=8時間(授業含む)
志望校決定の時期=高2の夏

センター試験の成績
(自己採点結果)
総合点=752点(1000点満点)、得点率=75.2%
*< >内は目標としていた点数
外国語(英語)
142点 <110点>
数学1(数T・A)
87点 <90点>
数学2(数U・B)
77点 <80点>
国語(国T・U)
139点 <150点>
地歴(日本史B)
90点 <100点>
公民(現代社会)
82点 <60点>
理科1(生物IB)
77点 <80点>
理科2(化学IB)
58点 <70点>
◆”ミス問題ノート”を作り、得意科目を伸ばす
 今の時期は周りも受験勉強を始めるので,勉強の仕方について悩んでいる人が多いと思います。僕も受験勉強について真剣に考えたのはこの時期でした。
 受験勉強を始めるにあたって,僕が最初にしたのは,模試を利用して得意科目である日本史を伸ばすことでした。まず,模試でまちがえた問題を集めたノートを作り,それを繰り返し読みました。ノートにある程度問題が集まってくると,自分がどこに弱いのかがわかって便利です。
 この方法は日本史だけでなく,すべての科目に使えると思います。得意科目はある程度できるために勉強がおろそかになりがちですが,得意だからこそ確実に点が取れるようにしていくことが大切です。

◆苦手科目の克服は成果を急がず根気よく
 また,得意科目の勉強と並行して,苦手な英語の克服を行いました。センター試験では長文が大きな配点を占めます。だから,1日にひとつ必ず長文を読むようにし,長文に出てきたわからない単語を集めた単語帳を作りました。長文に慣れてきたら,センターの形式に近い模試や過去問の長文で,答えがどこにあるのかを探しながら,かつ速く読む練習を繰り返しました。
 しかし,結果はすぐには出てきませんでした。僕の場合,5月に始めましたが,実際に長文対策の結果が表れてきたのは11月になってからでした。結果が出ない焦りに何度も逃げ出したくなりましたが,そのたびに先生や友だちから励まされ,最後までやり遂げることができました。

◆センター対策を中心に推薦対策をする
 長崎大の推薦入試ではセンター試験を課せられます。また,センターが終わって推薦の試験が行われるまでに,ほとんど時間がありません。だから,推薦の対策はセンターが終わってからでなく,かなり前から準備を進めていくことが必要でした。僕は2学期から,志望理由を自問自答したりして少しずつ練習しました。しかし,あくまでもセンターの勉強を中心にしながらの推薦対策でした。
 勉強は自分自身が努力するものです。しかし受験は,家族,友人,先生などさまざまな人がかかわるもの。勉強につまずいたりしたときはひとりで悩まず,友だちや先生に話せばきっと相談に乗ってくれるはずです。受験勉強はつらいものですが,自分の夢の実現するためにがんばってください。



広島大学 教育学部 第三類英語文科系コース 1年
直井由子さん


定期試験の勉強に打ち込んで評定平均値を高めよう
受験勉強データ

得意科目=英語
不得意科目=数学
1日の学習時間=7.5時間(授業含む)
志望校決定の時期=高3の8月初め

センター試験の成績
(自己採点結果)
総合点=573点(700点満点)、得点率=81.9%
*< >内は目標としていた点数
外国語(英語)
165点 <170点>
数学1(数T・A)
76点 <80点>
国語(国T・U)
163点 <170点>
地歴(日本史B)
84点 <80点>
理科(生物IB)
85点 <80点>
※センター試験を課さない推薦だったが一応受験した
◆推薦合格の決め手は定期試験のがんばり
 私の推薦入試合格の決め手はズバリ,高校での評定値の高さにあったようです。私は高3の春から受験勉強を始めましたが,秋ごろまではずっと一般入試に標準を合わせていました。
 推薦入試を意識したのは,本番まで2か月を切った10月のことでした。担任の先生の強い勧めもあって出願を決めたものの,小論文や面接の対策を講じる時間は十分とは言えず,不安は尽きませんでした。そんな私の唯一最大の強みになったのが評定値です。受験生になるとどうしても受験勉強に気をとられがちですが,私の場合,持ち前の負けず嫌いで定期試験でも好成績を残していたのが幸いしました。

◆高い評定値が一般入試でも有利になる場合がある
 当然ながら評定値は高ければ高いほどよいです。多くの大学では推薦入試の出願資格として「評定値○以上〜」などと定めていますし,一般入試でも評定値を点数化して合否判断に使う大学もあります。評定値は自分が3年間努力した成果ですから,その値が高ければ大きな自信にもつながるはずです。

◆評定値を上げるための定期試験プランニング
 評定値と大きく関係しているのが,高校の定期試験です。私の高校では試験の1週間前に日程が発表されるので,まず,その日の休み時間のうちに1週間分の計画を立てていました。計画は大ざっぱなものでよいのです。平日は1日2科目,休日は3科目くらいを入れていました。ここで大事なのが必ず予備日を作っておくこと。こうしておけば,もし計画がズレても,ある程度対応できます。また,1日のうちに得意と苦手の科目を組み合わせてやると効率が上がります。
 定期試験前には,1週間くらいは,ふだんやっている受験用の勉強を中断して,目の前の試験対策に集中しましょう。定期試験のための勉強も,十分に受験勉強になり得ます。
 評定値は受験生にとって最強の武器です。ぜひともこのすばらしいアイテムをゲットして難関を突破してください。



筑波大学 第二学群 日本語・日本文化学類 1年
佐藤ひろみさん


面接で動じないような高校生活を過ごしておきたい
受験勉強データ

得意科目=地理
不得意科目=特になし
1日の学習時間=10.5時間(授業,課外を含む)
志望校決定の時期=高1の夏ごろ
センター試験=受験せず
推薦入試の科目=小論文,面接,書類審査(1次)

◆小論文はたくさん書くほどよくなる
 私が推薦入試のために実際にしたことは,ほとんどが小論文の練習でした。とはいえ,その練習が始まったのは3年の10月ごろだったので,実質的には約1か月間の受験勉強!? といった感じです。
 でも,その短い間に何度も小論文を書き,学校の先生に見てもらいました。はっきり言って,小論文は慣れるまでは大変だけれども,慣れてしまえばこっちのものです。だから,たくさん書けば書くほどよくなります。私の文章力はいまいちでしたが,ある程度の文章が書ける人なら,それほど不安になったり心配する必要はないでしょう。

◆高校生活で自慢できることをひとつでも作ろう
 入試の何日か前には面接の練習もしました。しかし,練習した内容そのものはあまり当てになりません。実際の面接では,面接官がわざと練習してこなかったようなことを聞いてきたり,誘導尋問をしたりします。だから,面接の練習では定型の答えを暗記するのではなく,何を聞かれても大丈夫という心構えをつくることが大切です。
 そして,何よりも大切なことは,高校でのふだんの生活です。何でもいいので,自慢になるようなことをひとつでもしておくべきです。私は生徒会の活動などをしていませんが,何より自慢できることは,1日の遅刻も欠席もなかったことです。そういうことをぜひ見つけておきましょう。それに裏づけられた自信は,面接の際にも足元をしっかり支えてくれるでしょう。

◆すべての結果は自分自信のやる気次第
 もうひとつ言っておきたいことは,塾や予備校のことです。私は3年間,一度も通いませんでした。予備校に通えば成績が上がると考えている人がいるかもしれませんが,そういう考えはちょっと危険かもしれません。通ったから上がるのではなく,通うことによって本人が勉強したために上がるのですから。
 自分でできる人は,周りが予備校に通っているからといって,それに流されて自分も通う必要はないと思います。何よりも大切なのは,本人のやる気です。つまり,勉強に打ち勝つかどうかはあくまでも自分次第なのです。