櫻井 幹さん
東京外国語大学/外国語学部/ロシア語学科/2年

・(私立)東洋英和女学院高等部(平成11年)卒
 
いつ頃から本格的に「受験勉強」を始めましたか?
大学に入ってからと、高校時代に思っていた「学びたい分野」に対する変化…というのは? (また、東京外国語大学を選んだ理由は?)
櫻井さんの「不得意科目」は…?その克服法は…?
高校時代はクラブ活動をされていましたか? 受験勉強との両立はどうでしたか?
浪人時代、「予備校」はどのように活用されましたか?
受験生時代の4〜5月は、どんな勉強法をとっていましたか?
「模擬試験」の効果的な活用法があればお教えください。
受験生時代に役立ち、後輩たちにも薦めたい参考書・単語帳・資料集…があれば、お教えください。
櫻井さんの将来の「夢」は何ですか? また、そのために大学ではどんなことをした
 いと考え、どう行動していますか?
最後に、後輩・受験生たちに一言アドバイスをお願いします。

いつ頃から本格的に「受験勉強」を始めましたか?
私が本格的に受験を意識したのは高校三年の秋からですが、その頃は自分のやりたいこともはっきりしておらずただ大学を受けてみるという感じでした。そういう意味で本格的に勉強を始めたのは浪人してからです。ただ浪人の秋に転機が訪れ、ぎりぎりで志望を理学部から法学部に変えたので、現在の大学に直結する勉強をしたのは3ヶ月くらいということになるかもしれません。

ただしその3ヶ月間は食事もまともに取らないくらい勉強しました。 志望学部を変えたのは、単純にいえば興味の対象が変わってしまったからです。もともと私は往年のヘビー級チャンピオンのモハメド・アリが大好きで、彼がパーキンソン病に苦しんでいることを知って「よし、私が治してやる」と生物、物理の方面での研究を希望していたのです(笑)。これ、笑われるけど本気だったんですよ!ちなみに医者を目指さなかったのは血が苦手だったからなんですけど。

でも浪人して本当に自分の将来のことを考えてみたときに、私は研究ではなくて、社会に出て行っていろいろな人と会うほうが向いているのではないかと思ったんです。予備校の現代文の先生がなさった授業中の雑談(のようなもの)も考えるきっかけになりましたね。それで法律や政治方面の勉強をしてみようと10月末に思い切って志望を理学部から法学部に変えてみたんです。

そして結果として今は、外国語を勉強しながら政治や文化などを勉強しています。この変更は本当に一大決心で、モチベーションも当然上がりましたよ。社会なんて0からのスタートでしたから。しかも血迷った私は一番ヘビーな日本史を選択してしまって…。今こうして大学に通えているからお話になるものの、このときは失敗したら就職も本気で考えていました。でもこの決断は、とても良かったと今は当時の自分に感謝すらしています。


 
大学に入ってからと、高校時代に思っていた「学びたい分野」に対する変化…というのは? (また、東京外国語大学を選んだ理由は?)

学びたい分野は、高校時代から常に変化しています。私は最終的には国際法を勉強したくて大学に入ったのですが、理想として思い描いていたものと大学に入って実際に触れてみた法学とは印象がずいぶん変わりました。
また、大学に入る前までは、学んだことが将来の収入に直結していないと意味がないと思っていたのですが、今では学生という自由な身分のときに本当に勉強したいことをやろうという考えに変わりました。というわけで今は文化人類学や比較文化に興味を持って勉強しています。私の大学には法学部、経済学部などというカテゴリがないので、専攻語さえやっていれば他の勉強は文系のものならだいたいなんでもできますし、このような変更も容易にできるので、その意味で私に合っていると思っています。



 
櫻井さんの「不得意科目」は…?その克服法は…?
不得意科目は、英語です。外語大でも私のような人はいます。私は完璧な短期集中型。こつこつやることが苦手なので、基本的にボキャブラリーがないんです。とはいっても苦手なの、で済まされる教科ではないので、一応頑張りました。私の場合は政治にとても興味を持っていたので、英文記事を教材にした時事英語のボキャブラリー本を使って、興味のあるトピックを中心に勉強しました。この教材は受験生用に限ったものではなかったので、このときの勉強は大学生になった今でも英字新聞などを読むときに役に立っています。


 
高校時代はクラブ活動をされていましたか? 受験勉強との両立はどうでしたか?

私の高校の部活は2年までで終わってしまうので、両立に困ったことはありません。ただ友達から良く聞くのは、無意識のうちに両立ができるような器用な人でない限り、ある程度年間計画を立てて何月までは部活中心、というようにどちらかに専念したほうがいいみたいですね。秋からの勉強で現役合格する人もいますし。逆にバランスをとろうとしてどちらも散漫になってしまうようなことは避けたほうがいいと思います。



 
浪人時代、「予備校」はどのように活用されましたか?
私は一浪しました。浪人生活というのは、基本的には高校のように時間に規制のないものですから、生活のリズムが狂いがちになります。予備校に通う利点というのは、ある程度生活にワクができるので、通わないよりは多少規則正しい生活を送ることができるという点にあります。また、同じ志望校の友達に出会い刺激を受けるのも、生活にメリハリがついていいです。1年間は終わってみれば短いですが、渦中にいるときはエンドレスに感じるくらい長いものですから、多少の変化がないと途中でつらくなってしまうと思います。



 
受験生時代の4〜5月は、どんな勉強法をとっていましたか?
私の勉強法はあまり参考にならないと思います。けっこう行き当たりばったりだったので、失敗も多かったんですよ。ただこの時期に失敗して自分のスタイルを見つけられればその失敗が生きてくるとは思います。私が4〜5月におすすめする勉強法は、とにかく語彙や文法、化学で言えば化学式など、直前になって憶えるにはあまりに分量が多いものを今のうちに固めておくことです。今憶えてもだいたい冬にはけっこう忘れてしまっているものなのですが、一度憶えておくと、二度目のインプットがとても楽になります。5月になるとけっこう5月病に悩まされる人もいるので、スタートダッシュしすぎず1日3時間くらいで自分のペースを見極めることに神経を使うことをおすすめします。そんなことができるのも、春のうちですし。


 
「模擬試験」の効果的な活用法があればお教えください。

よく、模擬試験の復習が大切だといいますよね。でも私は怠け者なので復習はしたことがありません…。実際、予備校の予習復習で精一杯なんですよ。なので、模擬試験は普通に腕試しのつもりで数をこなしたほうが「模擬試験」の趣旨にあっているんじゃないでしょうか。それから、私自身よく思っていたのですが「まだ全範囲終わっていないし自信がないからまだ模試は受けたくない」といって模試を受けないこと、よくありませんか?でも本番は必ずしも知っている範囲から問題が出るわけではないし、逆に知らない問題に出会えば自力で考えるトレーニングにもなるので、こういう場合でもとりあえず試験は受けるに越したことはないと思います。とにかく、経験、経験。




 
受験生時代に役立ち、後輩たちにも薦めたい参考書・単語帳・資料集…があれば、お教えください。
英語学習で私が使った単語集は、Z会の『速読速聴・英単語』でしたが、私の場合は受験方法が英語小論文だったということもあってけっこう特殊だったという点、参考にならないかもしれません。一般的にはZ会の『速読英単語』がいいといいますよね。私も使っていました。とにかくコツコツ型の亀になるのが苦手だった私は、文章を読みながら単語を憶えるというような方法である意味自分をごまかしていたわけです。そのほかは主に塾のテキストを利用しました。よく言われますが、いろいろなテキストに手を広げて全部中途半端になることは本当に危険です。気づいてみたら日本史の原始時代限定のエキスパートになっていた、なんてよくある話ですがけっこう笑えない…。


 
櫻井さんの将来の「夢」は何ですか? また、そのために大学ではどんなことをしたいと考え、どう行動していますか?
夢といっても「〜になりたい!」というものは、具体的にはまだ私にはありません。ただ、今は興味のある対象の知識を吸収することがとても楽しいので、大学では自分の好奇心の求めるままにいろいろな分野の知識を吸収することができればと思っています。そして、できればそのスタイルを保ちつつ、専攻語であるロシア語を生かした職業につけたらいいと思っています。とはいっても私は勤勉な学生ではないので、ロシア科の教授に言ったら大笑いされそうですが。



 
最後に、後輩・受験生たちに一言アドバイスをお願いします。

私もまじめに受験を乗り切ったほうではないのであまり偉そうなことはいえないのですが、受験勉強は他のことに比べてとてもわかりやすい評価をされるものだと思います。努力すればその分の努力が形になって見えやすいんです。
そういう意味で、受験は実は音楽やスポーツに比べるとかなりフェアな分野です。ぜんぜん勉強していなかった人の一発逆転もけっこう起きます。大学になってからは、サークルに生きたり、夜遊びに生きたり、ベンチャーに燃えたり、かなりまじめに勉強したりといろんな生活が選べますが、それも受験というある意味一つの人生のツボを乗り切ったからこそ楽しめるものです。
受験を乗り切るということは大きな自信にもつながるので、この先苦しくなっても根性でがんばってください。大学で皆さんに会えるのを楽しみにしています。



  *櫻井先輩は、現在「パスナビ・受験生通信」で『MIKI先輩の合格へのフリーパス』という連載エッセイを執筆中!メールマガジンを登録して先輩のエッセイもお読みください!!