サブロー先生
都内・某私立高校の進路指導部長の先生。担当の英語も「分かり易い」と、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、外国人の友人とバンドを結成しているほど。年に十数回のライヴもこなすが、進路指導に注ぐ情熱も熱い。メールマガジン「パスナビ大学受験通信」および携帯サイト「大学受験パスナビ」では、『サブロー先生の悩み相談室』を担当。
(1)夏休みの失敗を挽回せよ・・・
夏休みの失敗を挽回せよ・・・
オイ!! そこの君、ずいぶんと落ち込んでいるようだが、どうしたの?夏休み、ちゃんと勉強できなかったんでしょ。しかし、終わってしまったことを悔やんでも仕方がない。「なぜ夏休みにしっかり勉強できなかったか?」の原因を追究して、二度と同じミスを繰り返さないように、これからの計画をしっかり立てて、実行していくんだぞ。君を安心させるための一言。「落ち込んでいる」ということは「ヤル気が無くなったわけじゃない」でしょ?
まずは、勉強に集中できなかった原因は何だろう?これを解決できなかったら、2学期以降も間違いなく同じこと繰り返してしまうぞ。たとえば…
「誘惑に負けた」…100%君の責任だ。
→第一志望突破が君の目標でしょ。今遊びたいのなら、君の目標を変更しなさい。
「消化不良に終わった」…講習などの予習・復習が不十分であった。
→予備校や学校の講習に参加したのはいいが、予習・復習に時間をかけられず、ただ出席しているだけだった。勉強とは、教えられているうちはダメなんだ。予習・復習の中から疑問点を見つけたり、自分でさらに勉強する箇所を見つけたりして、自分で悩み、そして自分で解答を導きだそうとすること、まさにこれが勉強なのだ。
「集中できなかった」…私には集中力がないんです。
→そんなの言い訳だ。第一志望に突破したいという気持ちが強ければ、それだけ集中力・忍耐力は身に付くはずだ。きっと、何とかなるだろうという甘い考えがあるから、集中できないんだ!!
それでは具体的に、2学期以降から受験勉強に取り組む方法について書いていこう。まずは、大きく2つの期間を設けよう。たとえば、9月〜11月までの3か月を基礎力補強期間。12月〜1月の2か月を実践力養成期間。もちろんそれぞれの受験科目の学力次第で期間を修正してね。
まず、基礎力養成期間で「苦手克服が必要な科目」がある場合…
たとえば英語の場合は、「高校英語を3週間でマスター」のような問題集を購入する。(ホントはこのような問題集は勧めないが、今回のような緊急事態には役に立つはずだ。) で、これを3週間で終わらせる必要はなく、6週間ぐらいかけてじっくりやりなさい。やる目的は、もちろん弱点補強。また知らなかったことや、あやふやな箇所を見つけ出し、理解できたら他の問題集などで演習するのだ。先生にも「どうしたらこのような問題が解答できるようになるか」を聞き、ヒントをもらいなさい。数学・理科・地歴公民も同様な方法でできるぞ。ただ、現代文・英語長文については、いつも「出たとこ勝負」的な人は、問題演習を繰り返し、解答を導き出すプロセスを理解できるようにすること。使う問題集は入試基礎でオッケーだが、解説が詳しいものを選びなさい。
「基礎はある程度出来ている科目」場合は…
応用力・実践力をつけるということは、実際の入試問題で、みんなが得点できる以外の問題で得点できる力がついているかどうかがカギとなる。つまり出題者のワナにはまってはいけないのだ。そんな時に使える本は、いわゆる「実況本」である。たとえば、「この問題については、この部分に気付けばミスしないぞ。」とか、「引っ掛けさそうとしているのはこの部分だ。」など、受験勉強のポイントがわかるのだ。また、口語調に書かれているので読みやすいぞ。これを読書した後で、ある程度難易度の高い問題集、そしていよいよ過去問に挑戦するのだ。ただある程度基礎力はあると自信を持っていても、ケアレスミスは付き物だ。「あれ?」と思うような箇所があったら、しっかりやり直しをしておくこと。
そして実践力養成期間では…
もちろん過去問に取り掛かるのだ。私がいつも生徒たちに勧めている方法なんだが、私大(レベルも人気も高い大学としよう)第一希望ならば、まずその過去問を。そして第二、第三の順で取り掛かる。また、国公立第一希望ならば、2次の過去問を、つまり記述に取り掛かるのだ。どちらにしても、正解できなかった問題は、どうして取れなかったのか、の原因を追求しなさい。もちろん先生に聞きに行きなさい。理解でき、その原因を解決できたら、やはり演習は忘れないように。そして、最後には、最低1ヶ月は必要だと思うが、センターの過去問に取り掛かりなさい。私は、センター試験は基本だとは思っていない。80%以上得点できる人たちは、きちんとした土台が出来上がっているはずだ。難関私大の問題や2次の記述に取り掛かることによって、身についた力、具体的には、正確性・論理的な思考力などが身についているはずだ。きっとセンターでケアレスミスをしなくなるよ。
繰り返しになるが、過去のマイナスをいつまでも悔やんでいてはダメだ。前向きに、プラス思考で、来年4月には、希望の大学の入学式に出席しているんだという強い信念を持って、一日一日を大切に過ごすんだ。それではまたね。
サブロー
(3)恐怖のケアレスミス
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