 |
まず、NPOを正しく理解する
ビジネス環境の変化に迅速に対応し、新たなビジネスシーンで活躍できる知識とスキルを養うことを目的とした企業情報学部。その中にある「医療福祉経営」コースの中の授業として設定されているのが、松田先生の『非営利組織論』だ。非営利団体、つまりNPO(Non-Profit Organization)ということばは一度は耳にしたことだと思うが、「NPOってどんな組織?」と改めて問われれば、なかなかきちんと答えることはできないもの。NPOとは営利企業、行政組織に次ぐ第三の組織形態であり、松田先生の言葉を借りれば「営利を主目的にするのではなく、ミッションで成り立っている素敵な組織」となる。さらに言えば、企業のようにヒエラルキーの組織ではなく、ネットワーク型の組織形態となっていることも大きな特徴と言えよう。
最近はNPOを就職先に考える学生が増えてきた
NPOについて身近な例を出しながら理解を深めていこうというのが『非営利組織論』の授業だ。「たとえば、スタッフの給料はどれぐらいなのか。NPOとの違いは何なのか。マネジメントはどういう仕組みで行われているのか。NPOの定義や存在理由から法律面を含めた現在の問題点に至るまで、様々な角度からNGOについて学びます」。
受講する多くの学生たちはNPOのことを知らなかったが、この授業を通して、NPOの世界を理解。就職先の選択肢が増えたことも含め、自分自身の視野が広がったとの感想を持つ学生が多い。「最近はNPOを就職先に考える学生が増えてきました。心強い限りです」と先生は目を細める。
NPOで働く人たちは大企業のような恵まれた労働環境にあるわけではないが、一人ひとりが実にイキイキとしている。それはミッションという使命のもと、「社会のために貢献している」という実感を持って働いているからだ。そもそも先生が非営利組織に興味を持つようになったのは大学院時代。コープの研究をするようになってからだ。
「非営利団体といっても無収入ではやっていけません。職員に給料を出さなければならないからです。しかし、一方でミッションという大切な使命もある。この両者をいかに両立させていくか。そのあたりのことを研究していたのです」。
先生は一人でも多くの学生にNPOという新しい世界を理解してもらうべく努力を続けている。 |
 |